2020年11月19日木曜日

ビソルバイラル鼻スプレーを医師として個人輸入した背景

 ビソルバイラル鼻スプレーを医師として個人輸入した背景


海藻由来の硫酸化多糖類 は、

SARS-CoVに対する抗ウイルス治療薬になる可能性が推測されています。
海藻由来の硫酸化多糖類:エンベロープウイルスの複製を阻害するためです。
そのような海藻には
・紅藻(成分: レクチングリフィスシンとフィココロイドカラギーナン)
・緑藻(成分: ウルバン)
・褐色藻(成分: フコイダン)
があります。
 
アイリッシュモスまたはカラギーナン(自然に共存する紅色の海藻)には、
多数の医療用途があります。(一部は1830年代から使用されています)。

実際、アイルランドでは、風邪、気管支炎、慢性咳に、これらの海藻が対抗する伝統的な薬用茶や咳止め薬を作るために、現在でも使用されています。

・粘液を取り除くのに特に有用です
・抗ウイルス特性があります

Pereira J Appl Phycol 2020 Jun 1 

 

紅藻由来のカラギーナン鼻スプレー は、 

⇒ 幅広い抗ウイルス効果が示されています

ウイルスが確認された風邪に対し
疾患の期間が短縮
・ウイルスのクリアランスが増加
・症状の再発が減少

鼻腔用スプレーBisolviral(ビソルバイラル)®
(ベーリンガー・インゲルハイム社製 独)
は、海外(欧州等)で発売されて、使用されている薬剤です。
主成分 イオタ・カラギーナン

Pereira, J Appl Phycol 2020 Jun 1 


SARS-CoV2は、感染後、最初の10日間は、口腔・咽頭や、鼻腔で増殖します。

この間、通常、無症候性のまま経過します(その間、高い感染性はあります)。

ウイルスはアクティブな複製により、この間に、主として鼻粘膜、口腔粘膜、咽頭粘膜に蓄積します。

理論的には、口腔・咽頭で増殖するウイルスに対しては、イソジンガーグルなどを用いたがいが有効と考えられます⇒ ウイルスの増殖を抑える可能性考えられます。


※ 比較:インフルエンザは、潜伏期1~3日でありうがいの効果は弱いとされています

Wolfel  Nature  2020 581 465

Herrera Clin Oral Invest 2020 24 2925


一方、主として鼻腔や上咽頭でウイルスが増殖するいわゆる「鼻かぜ」状態のときには、日本では、現在、あまり有効な手立てはありません。(いわゆる「かぜ薬」は、対症療法薬が主体です。鼻水を無理に止めるのは、かえってマイナスとされます)。
 
COVID-19が重症化した際には、レムデシビルの使用が承認されています。
アビガンは、承認申請中ですし、デキサメサゾンも使用されています。
抗体カクテルも米国で承認されました。
 
重症化すれば、このような承認された薬剤は、ありますが、初期にウイルスが増殖する期間には対抗する手段に乏しいのが現状です(特に鼻腔・上咽頭内のウイルス増殖に対して)。

 

◎ ビソルバイラル鼻スプレー

は、一般的なウイルスが確認された風邪に対し
・疾患の期間が短縮
・ウイルスのクリアランスが増加
・症状の再発が減少
ことが確認された薬剤です。

 

◎ 風邪に対するランダム化二重盲検プラセボ対照試験

 カラギーナン点鼻薬の使用⇒ 鼻腔液中のウイルス量が有意に減少しました 風邪ウイルスが確認され、研究プロトコルに準拠している風邪患者は カラギーナンで治療した場合、病気の期間が短く、風邪の症状がより早く軽減しました (ランダム化二重盲検プラセボ対照試験) Ludwig Respir Res 14 124 2013 

 

◎ SARS-CoV-2ウイルスに対する効果(培養細胞)

 6 µg / mLという低濃度のイオタ・カラギーナン
(ビソルバイラル鼻スプレーの主成分: 紅藻由来)が、培養Vero細胞において
SARS-CoV-2感染を阻害することが示されています(実験室のデータです) Bansal, bioRxiv 2020 8.19 ビソルバイラルのイオタ・カラギーナンの濃度は、1.2 mg/mL (=1,200 µg / mL)です。
 
※ ご注意 SARS-CoV2に対するヒトにおける臨床試験はこれまで報告がありません。日本では、未承認の薬剤です。

2020年11月現在、鼻腔内・上咽頭で増殖するウイルスに対して、有効な手段がないため、欧州で一般薬として使用されているビソルバイラル鼻スプレーを、医師として緊急個人輸入しご希望の方に、院内にてお分けすることにしました。

◎ インフルエンザAウイルスに対する効果(動物実験)

致死量のインフルエンザAウイルスに感染したマウスに、感染後48時間以内にイオタ・カラギーナン(ビソルバイラル鼻スプレーの主成分)を点鼻すると、オセルタミビルで治療したマウスと同様に強力な防御が得られたことが示されています(動物実験のデータ)。 Leibbrandt, PLOS ONE Dec14 2020

◎ ヒトライノウイルスに対する効果

ヒトライノウイルスは、一般的な風邪の主な原因です。 イオタ・カラギーナンは、主に細胞へのビリオン(細胞外のウイルスの状態)の結合・侵入を防ぐことにより、ライノウイルス感染の強力な阻害剤として作用することが示されています(培養細胞によるデータ)。 Grassauer, Virol J Sep 26 2008

鼻かぜの症状を感じたら、原因ウイルスが何であっても、できるだけ早々にビソルバイラル鼻スプレーの点鼻(1日3回以上)を開始することは、一つの選択肢です。
 
※ なお、当院は、発熱外来は行っておりません。
 
ビソルバイラル鼻スプレーを万一の備えて手元に備えておきたい方に、本趣旨をよくご理解いただいた上で、お分けすることにしました。ご希望の方には、説明文書をご一読の上、ご署名をいただいた上でお分けしています。
 
すずひろクリニック(さいたま市)






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