2020-11-29

新型コロナ対策 栄養・食事・サプリなど

 目次 リンク集 医療関係(さいたま)

 

新型コロナ対策 栄養・食事・サプリなど

新型コロナウイルス感染症対策として、世界中で、さまざまな試みや案が論文として提案されています。記載されている論文(一部)のエッセンスをまとめてみました。

※ 免責事項 あくまでも論文のご紹介です。見解は、それぞれの著者の見解です。

紹介者としましては、「何か少しでもご参考になる点があれば」というスタンスです。何か取り入れようと思われる場合には、当該の論文をしっかりお読みになった上で、自己責任にてお願いいたします。


 発酵食品・キャベツ⇒ COVID-19の死亡率↓

東アジア、中央ヨーロッパ、バルカン半島など COVID-19死亡率が 非常に低い国では 大量の発酵食品を食べている という共通の特徴がある。 ヨーロッパ諸国では​​ 発酵野菜またはキャベツ摂取量が 死亡率の低さに関連していた。 Bousquet Allergy 2020 Aug 6








◎ 発酵食品・キャベツ  効く理由(推定)

キャベツは、スルフォラファンの 前駆体グルコラファニンを含有している ①乳酸菌 ②スルフォラファン は、 転写因子Nrf2を活性化する  ⇒ 活性酸素種↓ IL-1とIL-6↓ Bousquet, Allergy 2020 Aug 6








◎ 発酵野菜とアブラナ属(キャベツなど)の野菜は、

グルコラファニンを放出する ⇒ 植物自体 または腸内細菌によって スルフォラファンに変換される ⇒ Nrf2が活性化される スルフォラファンは 他の天然栄養素とともに COVID-19に対する 治療的価値があることが示唆される

Bousquet, Allergy 2020 Aug 6


◎ 発酵は、新石器時代に導入され、

人類の生存に不可欠であった。 現代の生活により  発酵食品の摂取量が減っていくにつれ 腸内細菌叢(マイクロバイオーム)は 劇的に変化した。 ⇒ SARS-CoV-2に感染しやすくなるか、 より重症になる要因となったと推測される Bousquet, Allergy 2020 Aug 6


◎ COVID-19の死亡率: イタリア国内で大きな相違がある

北部イタリアで死亡率高い 南部イタリアで死亡率低い地中海式食事生産者と消費者の間の距離が短い  (=食品サプライチェーンが短い  ※=泥付き野菜を食べられる ) ⇒ 低い死亡率に寄与している可能性がある Bousquet, Allergy 2020 Aug 6







◎ 高齢者のCOVID-19対策(一案)

Nrf2は、肺傷害や内皮傷害に対し、保護に働く Nrf2活性は年齢とともに低下する ⇒ 高齢者は酸化ストレスが媒介する病気に かかりやすくする 発酵食品(乳酸菌)やスルフォラファンを多く摂ると ⇒ Nrf2が活性化する Bousquet, Allergy 2020 Aug 6


◎ 食事・栄養からみた感染症対策1

最適な免疫応答は、 感染を防ぐための適切な食事と栄養に依存する 低蛋白 ⇒ 抗体産生↓
ビタミンA↓、亜鉛↓ ⇒ 感染リスク↑ 高い抗炎症能力と抗酸化能力を持つ: ビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、ポリフェノール Iddir, Nutrients 2020 12 1562


◎ 食事・栄養からみた感染症(COVID-19など)対策2

ビタミンDは、 ACE2とAGTR1(アンジオテンシンII受容体タイプ1) の結合を促進する ⇒ ACE2に付着して細胞に侵入する SARS-CoV-2ウイルス粒子の数を減らす Iddir, Nutrients 2020 12 1562


◎ SARS-CoV-2感染患者780例を含む後ろ向き研究

① 既往症があり、 ② ビタミンD濃度が正常域を下回る 高齢男性の症例: 死亡するオッズ(可能性)が ほぼ13倍高かった(強く相関していた) Raharusun(インドネシア) SSRN 2020  Iddir, Nutrients 2020 12 1562


◎ フィンランドやノルウェーなどの北欧諸国

ビタミンDの強化が必須 、または ビタミンDの摂取量が多い ⇒  ・欧州で最も高いビタミンDレベルを示す ・COVID死亡率が低い イタリアとスペインの高齢者 高い日光曝露にも拘わらず ビタミンDレベルがはるかに低く COVID死亡率が高い Iddir, Nutrients 2020 12 1562


 低亜鉛状態⇒ ウイルス感染のリスク↑

遊離型の亜鉛は、 ライノウイルス複製などに 直接的な抗ウイルス効果を示す 亜鉛は ・ジンクフィンガー転写因子の重要な補因子 ・SODなどの抗酸化防御に関与する酵素の補因子 ・細胞の成長と免疫細胞の分化に不可欠 Iddir, Nutrients 2020 12 1562


◎ 腸内細菌叢:食物繊維⇒発酵により短鎖脂肪酸産生⇒抗炎症効果

短鎖脂肪酸は 単球におけるIL-12産生↓ IL-10産生↑  ⇒ TNFα↓ IL-1↓ 一酸化窒素↓ 短鎖脂肪酸炎症部位に向かう免疫細胞の遊走と活性化状態を 厳密に制御する ※ 食物繊維を多く摂取することが奨められる Iddir, Nutrients 2020 12 1562


◎ 京丹後市 長寿地域(100歳以上133人/10万人)

野菜と海藻の摂取が多い  ⇒ 食物繊維が多い ⇒ 腸内に酪酸産生菌が多い  ⇒ 腸内で制御性T細胞の分化・増殖↑  ⇒ 免疫系の暴走を抑える 内藤 J Cin Nutr Biocem  2019 65 125


◎ 京丹後市 長寿地域(続き)

野菜と海藻の摂取が多い 内藤 J Cin Nutr Biocem  2019 65 125 野菜(泥付き・地産地消)と海藻には
LPSが多く含まれる 
⇒ 自然免疫を活性化する
⇒ 感染症に対し、強くなる ※ この面も長寿に貢献していると 推測される

◎ 高齢者の腸内細菌叢は、

多様性が低く、
有益な微生物が減少している
(=ディスビオーシス:不良な腸内フローラ) ⇒フレイル(老年性の虚弱)
全身性炎症の両方に関連する 腸のディスビオーシスがCOVID-19の炎症↑に
影響を与えている可能性がある Ciabattini, Semin Immunopathol 2020 Nov 6


◎ プロポリス

植物の浸出液からミツバチによって
生成される樹脂材料 プロポリスの成分は、ACE2、TMPRSS2
(SARS-CoV-2の宿主細胞への感染に関与する酵素群) 、PAK1の
シグナル伝達経路に抑制効果がある 抗ウイルス活性もある 治療オプションとなりうるかもしれない Berretta, Biomed Pharmacother 2020 Aug 17


◎ 植物は、植物化学物質を生成し
病原体から身を守っている

ヒトにおけるコロナウイルスの阻害に
有望な植物化学物質には、
ケルセチンミリセチンカフェー酸
(いずれもプロポリスの成分)がある ミツバチは、
これらの抗菌特性を認識して集め
コロニーを保護するために使用している Berretta, Biomed Pharmacother 2020 Aug 17


◎プロポリス :
種々のウイルスに対する抗ウイルス活性が示されている

by 動物モデル インフルエンザウイルス 単純ヘルペスウイルス HIV by in vitroモデル(培養細胞) ポリオウイルス 単純ヘルペスウイルス アデノウイルス コロナウイルス Berretta, Biomed Pharmacother 2020 Aug 17 131



◎ 高齢者は慢性炎症の影響を受けることが多く
炎症性サイトカインのレベルが
全身的に上昇するとを特徴とする

⇒ サイトカインストーム (COVID-19による死亡の主な原因) の発症に寄与する可能性 プロポリスには抗酸化作用があり、

老化プロセスを遅らせたり減らしたりするのに役立つ
Berretta, Biomed Pharmacother 2020 Aug 17 131


◎ コロナウイルス感染

PAK1(セリン/スレオニンタンパク質キナーゼ1)活性↑
肺の炎症、肺線維症、その他の重大な死亡要因を媒介 プロポリス(成分 コーヒー酸及びそのエステル)
PAK-1をブロックし、肺線維症を回避し、
正常な免疫反応を回復する可能性がある
Berretta, Biomed Pharmacother 2020 Aug 17 131



◎ COVID-19と水素

COVID-19における水素の早期使用は、 COVID-19に関連するサイトカインストームによって 引き起こされる組織破壊を軽減し、 肺傷害↓粘稠な痰の排出↑ ⇒ 重症患者の発生率を減らす 可能性があると推測される
Yang, Front Pharmacol 15 Oct 2020


◎ 水素ガス(H2)は、

生体内で還元性を示し、 選択的にヒドロキシラジカルを 消去することにより 酸化ストレスを軽減する Ohsawa Nat Med 2007 大腸内で産生された水素ガスは 五臓六腑に染み渡る(=全身に影響を及ぼす)
西村 第8章 腸内細菌-宿主のクロストークと食事要因 建帛社2019



◎ 適切に食物繊維やレジスタントスターチを含む食事

を摂ることで
大腸内で穏やかな水素ガス生成を 伴う発酵を誘導し、 持続的に水素ガスを 全身にデリバリーすることに 意味がある 西村 第8章  腸内細菌-宿主のクロストークと食事要因  建帛社2019



◎ 外因性水素と内因性水素

① 外因性水素
=水素ガスの吸入や水素水の飲用による
② 内因性水素 =大腸に常在する腸内細菌によって生成される水素 水素は、分子サイズが小さい ため、大腸の管腔内にとどまらず 大腸組織を透過する
⇒ 大腸、肝臓、脂肪組織に作用 西村 第8章 腸内細菌-宿主のクロストークと食事要因 建帛社2019


◎ 肥満 ⇒ COVID-19の重症度↑・入院のリスク↑

何十もの研究が、最重症のCOVID-19患者の多くが 肥満の人々であると報告している 肥満⇒ ・免疫力↓ ・慢性炎症 ・血液が凝固しやすい ・肺活量↓ ・心臓病・肺疾患・糖尿病・メタボリック症候群のリスク↑











◎ パンデミックの疫学データ:
COVID-19重症化と死亡のリスクが
女性に比べ男性の方が、はっきり高い

男性の入院は 女性を約50%上回っている 重症SARS-CoV-2感染に対する 男性の感受性は著しく高い ICU入室数 女性1:男性 2~4 致死率 1~1.2-1.4 Ciabattini, Semin Immunopathol 2020 Nov 6 Wadman, Science Sep 8 2020



◎ エッセンシャルオイルとCOVID-19

エッセンシャルオイル(精油)は、 ・抗炎症 ・免疫調節 ・気管支拡張 ・抗ウイルス といった特性を持つことが 長い間知られており、 SARC-CoV-2に対する 活性を有することが 提案されている Asif Inflammopharm 2020 Aug 14


 エッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルは、ウイルス膜に
膜破壊を引き起こすと提唱されている ・ウイルス複製の複数の段階に作用し、 気管支拡張や粘液溶解など呼吸器系に プラスの効果を誘発する 複数の活性植物化学物質が 含まれている Asif Inflammopharm 2020 Aug 14


◎ ユーカリ油: ヴイックスヴェポラッブの成分

・ジェンノセン ・ユーカリプトール などが含有 SARC-CoV-2に対する抗プロテイナーゼ効果 が予測される 単球・マクロファージからの 炎症性サイトカインの放出↓ その食特性は停止させない 粘液溶解 気管支拡張 ウイルス増殖抑制 Inflammopharm 2020



◎ ニンニク精油 vs SARS-CoV-2

ニンニク精油中の17の有機硫黄化合物が、
・ACE2(ウイルスの受容体)のアミノ酸
・SARS-CoV-2の主要なプロテアーゼPDB6LU7
 との強い相互作用を示した。 ⇒ 人体への侵入を防ぐ可能性が考えられる Thuy, ACS Omega 2020 5 8312

ニンニク精油とコロナ













◎ SARS-CoV-2:

アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)に結合 ⇒細胞に侵入し、感染 肺レベルにおける ACE2の濃度または活性化の程度の違い: 子供に比較して 成人におけるCOVID-19の発生率が 高い理由の一つである 可能性がある Fanos, J Ped Neonat Indiv Med 9 2020


◎ お茶

自然免疫を調節⇒ COVID-19パンデミックを 緩和すると期待される ポリフェノール ・緑茶 エピガロカテキンガレート紅茶 テアフラビン アルカロイド:カフェイン テオフィリン テオブロミン 微量栄養素: 銅 鉄 マンガン セレン 亜鉛 ビタミン  Chowdhury, Front Immunol 2020


👉重症COVID-19患者は、 I型インターフェロン(IFN)産生が損なわれ、 ウイルスクリアランスが低い 緑茶 のエピガロカテキンガレートは、 C型肝炎ウイルスに感染したヒト肝がん細胞で IFNやインターフェロン刺激遺伝子発現を 誘導できることが示されている Chowdhury, Front Immunol 28 Oct 2020


👉緑茶由来のエピガロカテキンガレート(EGCG)の 抗炎症効果 マウス由来の マクロファージと樹状細胞を用いた実験的研究: EGCGがMAPKとNF-κbシグナル伝達を介して TLR4とTLR2の発現に介入し、 炎症誘発性サイトカインの阻害をもたらす Chowdhury, Front Immunol 28 Oct 2020


👉C型肝炎ウイルスは SARS-CoV-2に類似したRNAウイルスであり トール様受容体(TLR)や レチノイン酸誘導性遺伝子I(RIG-I) などの受容体を負に制御 ⇒宿主細胞のインターフェロン産生↓ 2つのウイルスは このインターフェロン産生↓について 同じ作用機序を示す Chowdhury, Front Immunol 2020


👉茶ポリフェノールによる好中球・単球の阻害メカニズム エピガロカテキンガレートとテアフラビン 転写因子NF-κBとJNK経路を阻害 ⇒LPSによって誘導される 血管内皮細胞の接着分子ICAM-1とVCAM-1 の発現を抑制する ⇒ 好中球・単球の炎症局所への集積を↓  Chowdhury, Front Immunol 28 Oct 2020


👉エピガロカテキンガレート(EGCG)と 好中球エラスターゼ EGCGは、肺胞上皮の透過性の増加に関係する 好中球エラスターゼに 直接結合し、その酵素活性を阻害する ※ 好中球は、強度に活性化すると 好中球エラスターゼを含む 好中球細胞外トラップ(NETs)を放出する Xiaokaiti, Sci Rep 2015


◎ ナリンゲニン

グレープフルーツ(43.5 mg / 100 mL) オレンジ(2.13 mg / 100 mL)などの 柑橘系の果物に含まれる 重要な天然フラボノイドで、 ・鎮痛作用 ・抗酸化作用 ・抗炎症作用 ・抗腫瘍作用 ・抗ウイルス作用 がある。 Alberca, Front Immunol Sep 25 2020







すずひろクリニック公式サイト(さいたま市)


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