多嚢胞性卵巣症候群

 

👉多嚢胞性卵巣症候群(PCO)の女性

⇒ アンドロゲンレベルが高い COVID-19パンデミックの中で 重症化リスクが高くなっている可能性がある ※ 生殖年齢の女性の中で、高リスクが見落とされている可能性 (= 若い女性は、COVID-19重症化リスクが低いと一般に思われている)
Kyrou, BMC Medicine 18 220 2020



👉多嚢胞性卵巣症候群の女性

・肥満 ・インスリン抵抗性 ・2型糖尿病(T2DM) ・高血圧 ・脂質異常症 ・閉塞性睡眠時無呼吸(OSA) ・非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) などと密接に関連する

※ メタボリック症候群と関連する SARS-CoV-2感染に直面した場合 予想よりも高いリスクにある可能性がある Kyrou, BMC Medicine 18 220 2020


👉ビタミンDレベル低下


多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):
重症であるほど、ビタミンDレベル↓ (負の相関あり) 低ビタミンD血症: COVID-19のリスク↑ PCOSを有する女性に対する ビタミンDを補充する⇒ 総テストステロン値およびCRPを 減少させる可能性がある Kyrou, BMC Medicine 18 220 2020

※ 多嚢胞性卵巣症候群では、ビタミンDの補充が推奨される

👉男性型PCOS同等症候群が提唱されている

・性腺ステロイド産生↓ ・性ホルモン結合グロブリン(SHBG)↓ ・デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩(DHEAS)↑ のうち1つ以上 + 早期発症の男性型脱毛症 2型糖尿病、肥満、高血圧併発しやすい ⇒COVID-19リスク↑ Kyrou, BMC Medicine 18 220 2020

👉スピロノラクトン


・効果的な降圧作用 ・心臓保護 ・腎保護 ・抗アンドロゲン特性 を有している 長く使用され、安全なミネラルコルチコイド 及びアンドロゲン受容体拮抗薬である ⇒ SARS-CoV-2からの保護を提供する可能性

※ 多嚢胞性卵巣症候群に高血圧を合併している場合
スピロノラクトンは、選択肢の一つ
ただし、妊婦または妊娠している可能性がある場合には、
治療上の有益性が危険性を上回る場合のみに投与する

Cadegiani, Med Hypo 2020 Oct 143

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